おすすめの漢方 喉編
母方の実家が昔に漢方屋さんをやっていたこともあって幼少期は漢方にお世話になってました。
その中でおすすめだと思う漢方を紹介します。
今回は喉の漢方をピックアップしますね。
これから紹介するのは4つ
- 麦門冬湯
- 五虎湯
- 銀翹散
- 響声破笛丸
です。
1. 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
麦門冬湯は一言で言えば喉を潤し癒すの漢方です。
空気が乾燥して喉がイガイガするときや乾いた咳、少しだけ痰が出る咳の時におすすめです。
麻黄という漢方が入っていないので寝る前に飲んでも眠くなることもありませんから、喉に違和感が出始めた時にとりあえず飲む、寝る前に喉のケアで飲むということが出来る薬でもあります。
2. 五虎湯(ごことう)
五虎湯は喉が痛み、かつ、咳が出るor痰が出る時に飲む漢方です。
麦門冬湯には入ってなかった麻黄などの免疫を上げてくれる漢方が入っていて、喉の傷も治してくれる作用もあるので喉が悲鳴を上げている時に有効です。
ただ、興奮作用のある麻黄が入っているので寝る前に飲むと人によっては眠れない可能性があります。加えて、体力を使う漢方でもあるので、ひどく疲れている時はおすすめしません。ご注意ください。
3. 銀翹散(ぎんぎょうさん)
銀翹散は熱が出る喉風邪の時に有効な漢方です。
ここで重要なのが、熱が出て喉も痛い咳が出る、もしくは、咳から発熱するようになった喉風邪に特に有効だということ。
上記2つには熱に対する作用はありません。比べて、銀翹散は熱を冷まし喉を潤す作用があります。
喉風邪用の葛根湯のようなものです。寒気・熱風邪には葛根湯、喉風邪には銀翹散と考えていただいて大丈夫です。熱っぽく喉が痛む時にとりあえず飲む、というような使い方が出来ます。
4. 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
響声破笛丸は声帯や気管などの喉に負担がかかった時に飲む漢方です。
例えばカラオケで喉に負担がかかってきたときに飲むとしわがれ声が軽くなったり、講演などの後に喉が詰まってしまうとき、イガイガとも言わないが喉に違和感があるときにおすすめです。
もちろん喉を酷使する前に飲むのもありです。
ハッカが入っているので個人的に飲みやすいと思いますし、体への負担も少ないのであまり場所や時を選びません。
結構よく効くのでびっくりする方も多いです。
付け加え
付け加えというかおすすめの飲み合わせです。
鼻の漢方で小青竜湯は一般的です。
小青竜湯は鼻の中の異物を喉に流してくれる作用があるんですが、それが喉に痰として残ったりすることがあります。
そんな時は、麦門冬湯or五虎湯を一緒に飲むと解消されます。
違和感だけの時は麦門冬湯、痰がひどい時は五虎湯を飲むのがおすすめです。
ただ、小青竜湯にも五虎湯にも麻黄が入ってるので眠れなくなったりします。ご注意ください。
あと、インフルエンザなどの原因がはっきりわかっている時は、専用のお薬を飲んでください。
とまあ、こんな感じですかね。
役に立てれば幸いです。
塩崎奈央